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能はわからん

自分を「能なし」と感じた日。というのはだじゃれで、今日は能見物へ。
いやあ、何度見ても、能のおもしろさというのがイマイチわからない。
国立能楽堂で、仕舞「求塚」と能「山姥」。
これは企画公演で、ロウソクの灯りだけでの舞台。
パンフレットを読んでいれば、あらすじはわかるのだけれど、
そのシテがうまいのかそうではないのか、どこにどういう味があるのか、が
まったくわからない。
見ているうちに「目」ができてくるのかなあ・・・
能は年に数回行くかどうか、という感じだから、いつになっても
おそらく「目」はできないだろう。
私がナマ舞台を好むのは、そこに「人間」が描かれているから。
オペラにしろ歌舞伎にしろ文楽にしろ・・・ましてや落語は「人」そのもの。
狂言もそうだ。
だが、能に「人の感情」というのをどこまでどのように見いだせばいいのか。
それとも、能はそういったことを排除して成立する芸術なのか。
そのへんがよくわかってない、ということが今日よくわかった。
どんなものにせよ、長く密に通わないと、その「よさ」はわからないと思うが、
正直言って、私は自分が「能」を好きかどうかもよくわかってない。
好きかどうかわかるためには、頻繁に会わないとダメかも。
うーん、男女関係に似てるか?
男女関係なら、一気に距離を縮めることも不可能ではないけれど、
能と私の間は距離が遠いわ〜。

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