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やっぱりすごいなあ

日曜日の鈴本へ。
菊之丞さんは、「酢豆腐」。
これはもう、完全に手の内に入った噺で、若旦那が知ったかぶりして
「腐った豆腐」を食べるときの表情や表現のおかしいこと。
日曜の夜の寄席はすいているものだったが、昨日は満席。
お目当てはトリの創作落語の噺家さんだったよう。
私は「???」だったけど。
古典を今風にやる、ということで、メリットデメリットどちらが大きいのか。
志ん生が、「うまくなった」と見巧者に言われたとき、
「褒められたのはうれしかったけど、客は前のほうが笑った」と
思った、ということを何かで読んだけど、
確かに芸のうまさと、客の笑いは比例しないところがある。
だが、それにめげずに正統派を貫く意義はある、と私は思うのだが。
菊之丞師匠には、ぜひぜひ今の道を貫いてほしいものだ。