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落語2日連続

昨日の夜は立川談春独演会へ。
慶安太平記を師匠の談志とリレーで。もう一席は厩火事。
大ネタやればいいってもんじゃないし、厩火事はキャラが立ちすぎ。
古典のおもしろさが出てないというか、この人、才能はあるんだけど
江戸言葉を粗雑にしすぎていないかなあ。

今日は菊之丞独演会へ。
鰻の幇間、不動坊の2席。
日曜の夕方にふさわしく、肩のこらない大爆笑の連続。
こういう話はもうお手のもので、とんとんとーんと話が進んでいくさまは見事
としかいいようがないくらい。
古今亭志ん朝が死んだとき、私はもう落語は聞くまいと思ったほど
落ちこんだ。東京の落語の歴史が途切れた、とさえ思った。
だが、今はこの菊之丞さんに大いに期待している。
なにより江戸言葉が生きている。
話の運び、間、言葉のイキのよさ。落語に大事なこれらの要素が
彼の身体にしみこんでいるような気がしてならない。