同世代の天才的エンターテイナーの急死。
なんだかせつない。
若くして何もかも得てしまい、自分がどこを向いたらいいかわからなくなってしまったのだろうか。スキャンダルにまみれたこの10数年。本心をわかってくれる人はいたんだろうか。
誰にとっても「本心をわかってくれる人」なんて、ひょっとしたらいないのかもしれないけど、凡人は適当にお茶を濁し、友だちと笑って過ごして、まあ、いいかと気持ちをおさめていく。彼には気持ちのおさめどころがなかったのだろうか。
それでも「スリラー」を見ながら思い出した。自分自身も若いころ、このビデオを見てわくわくしたことを。
今日、MTVで「JAM」という曲がかかり、中でマイケル・ジョーダンと共演しているのを見た。ジョーダンにシュートを教えてもらうジャクソン、ジャクソンにダンスを教えてもらうジョーダン。(ジョーダンはリズム感がいまいちでダンスが踊れない)
どちらの「天才」も、異質の天才に出会って楽しそうだった。
もったいない「死」だけれど、これでよかったのかもしれないなあと少しだけ感じてしまった。
掲示板に「愛読者の一人」さんが書き込んでくれた、新聞アンケートでの落語ベスト10
1.百年目
2.井戸の茶碗
3.居残り佐平次
4.天災
5.らくだ
6.小言幸兵衛
7.大工調べ
8.壺算
9.厩火事
10.中村仲蔵
全部、ナマで聴いたことがある。寄席ではよくかかる噺ばかりだし。
ところで、私なら、何を選ぶだろう。もちろん、「誰がやるか」が決定的ではあるが、自分の好きな噺家さんがやると仮定して、好きな噺、という観点だけで選んでみると・・・。
ベスト10というランキングはつけられないが、好きな噺・・・となると。
井戸の茶碗は入れたい。居残り佐平次、中村仲蔵も入れたい。
あとは、芝浜、子別れ、文七元結、鼠穴、鰍沢、百川、品川心中・・・あら、大ネタばかり。
雪の瀬川というのも、いい噺だし、唐茄子屋もいいなあ。幾代餅も大好きだし、妾馬もいい・・・。意外と、二番煎じなんてのも気楽に楽しめる。
ばかばかしいけど天狗裁きとか、粗忽長屋、不動坊も好き。
佃祭も捨てがたい・・・。一眼国も。
やっぱり10個選ぶなんて至難の業。
だけど、自分が好きな噺、という観点で落語を見てみるのもおもしろいと改めて思う。