古今亭菊之丞さんの独演会へ。
私には時間がないのよー、締め切りがーと思いつつ、
やはり行ってしまった。
「三枚起請」と「立ちきり」。
三枚起請は、ネタおろしだそうだが、三人の男がくっきり浮かび上がり、
なお吉原の喜瀬川(? もとは上方落語で小照という名前)の
開き直りがなんともいえずおかしい。
これからもっともっとこの人らしい話になっていくのだろう。
「立ちきり」は以前も聞いて泣いたのだが、今日も号泣してしまった。
鼻が真っ赤で帰るに帰れず、トイレに入ってなんとか立ち直ったのだが、
出てきたら、菊之丞さんが客ひとりひとりを送り出していた。
いちばん最後となってしまった私、何も言えず最敬礼だけして帰った。
彼の「立ちきり」は、小春の初々しさ、だんだん力がなくなっていく様子が
うまいのと、おかみさんがなんとも言えずいい味を出していて泣けてくる。
男を思って気持ちが弱っていく女心・・・がたまらなくいい。
今の菊之丞さんではなければ、できない小春なのだと思う。
10年後、きっともっとうまくなっているだろうけれど、
そのときはやはり、もう少し熟した小春になっているかもしれない。
演じる人と演じる役は、同じように年をとるわけではないけれど、
今のような一直線な小春ではいられないはずだし、
それでいいはず。だから、落語にしろ芝居にしろ、ずっと見続けることが
大事なのではないだろうか。
昨日は大阪に出張。取材の前に、久しぶりに大事な友人に会うことができた。
仕事の前だからゆっくりできなかったのが残念。
本の原稿が思うように進まない。
本当に追いつめられないと加速しないのが悪い癖だとわかっているのだが。
今日はWAVE出版主催の麻雀大会に参加。
麻雀の調子も今年に入ってから絶不調で、今日も20人中ブービーというていたらく。
それなりに大きな手で上がっても、
その後、調子に乗ってずっと上がり続けられると思ってしまい、
振り込んでしまうのが、これまた悪い癖。
「勝って兜の緒を締めよ」ということが私にはないようだ。
引くべきところで引かないから、手痛い目にあい、
そのうち、泥沼にはまってしまう・・・。
うーん、麻雀は人生そのものだというが、
これって私の恋愛&人生そのものかも。