今月おもしろかったのは、やはり文楽。
このところ、歌舞伎よりなぜか人形に惹かれる。
曽根崎心中、天網島時雨炬燵、どちらもうるうるきてしまった。
さらに日本初演、たった1日限りの横浜でのオペラ「バヤゼット」。
これが素晴らしかった。
オペラで大事なのは、やはり「声」。
演出偏重の昨今のオペラだが、今回のバヤゼットでは、
特に演出が突出することなく、「声、声、声」で迫っていた。
これがやはりオペラの原点なのだなあ、と納得。
話自体は、それほど複雑でもなく、
人間心理が、正直言って深く掘り下げられているわけでもない。
だが、その心理はすべて「声」によって表現されることで掘り下げられて
いるように感じられてしまう。
それこそが舞台芸術。酔わせてくれることが大事なのだから。
オペラって、歌って、音楽って、楽しいんだなと思わせてくれる舞台だった。
しかし・・・人間の声ってすごいものだ。
そして声が織りなす技巧もまた・・・。
日記もさぼりがち、仕事もさぼりがち・・・。
急にふっと疲れが出てしまったのか、昨日も今日も一歩も出ず・・・。
起きあがる気になれず、ひたすらベッドとお友達。ごろごろだらだら。
ま、たまにはいいか、とあっさり怠け者の自分を許す私。
本当に自分に甘い。
オリンピック、モーグルもスノーボードも日本勢敗退。
私は別に日本がんばれ、みたいな気はないのだけど、
やはり「オリンピックには魔物が住んでいる」のだろうなあ。
この日を目指してがんばってきているのは、みんな一緒。
実力を出せる人、実力以上のものを出せる人、実力の半分も出せない人。
もちろん、メンタルの強さの違い、と言えるのだろうけど、
果たしてそれだけなのかなあ、と思うところもある。
雪だ〜。
また少し積もるらしい。
今年はまれに見る厳冬。
豪雪地方の人たちは本当に大変だと思う。
年末から、籠もって仕事をしている日が多い。
佳境に入ると、疲れると少し寝る、また起きて仕事する、の繰り返し。
夕方寝たり、昼間寝たり、と小刻みに寝ているので、
なんだか人間としての生活ができていないような気がする。
「真人間」になりたーい。
アウトプットが続くと、だんだん自分がすり減ってくるような気がする。
こういうときは、ふらりとどこかへ行ってしまいたいのだが、
今年はそういうわけにもいかず・・・。
「とにかく働く。本を出す。たくさん仕込みもする」のが今年の目的だから、
どこまでがんばれるか、やってみようと思う。
たまに自分を追い込む時期があってもいいだろう。
それにしても・・・。
去年あたりから思っているのだけど、
「人との縁」って不思議だなあ、とつくづく感じている。
いろんなことが流れていって(悪い意味ではなく)、
人はいつも動いているのだなあ、と。