2006年4月

春だというのに

なんだか天候が定まらず、周りに風邪っぴきの人が多い。
私もまだなーんとなく喉がおかしいような・・・。

今月上旬は、「東京のオペラの森」の「ヴェルディ レクイエム」と
ピアノのキーシンを聞いた。
ヴェルレクは、指揮がムーティ、ソリストにフリットリ、サッバティーニ、
ダルカンジェロ等々のメンツ。
うーん、このメンツなら、何かオペラができなかったものか、
という気になってしまう。
いちばんすごかったのは合唱の面々、ソリストもよかったが・・・。
感心できなかったのは弦かなあ、やはり。
あの曲のうねりが感じられなかった。
管楽器、打楽器はがんばっていたけれど。
寄せ集めの悲しさか。

キーシンはアンコール8曲、というのにびっくり。
拍手していればいつまでも出てきて弾くのだから・・・。
調子よくサービス精神っていう雰囲気でもなく、
なんだか実直そうで好感がもてる。
技巧のすごさは言うまでもなく。左手の力強さが印象的。
バランスが悪いわけではなくて、曲の後半になっても左手の強さが
しっかり印象に残る、というのはすごいなあ、と・・・。

実は今月、歌舞伎座にも行ったのだけど、
体調の悪いときに無理やり行ったので、ほぼ全滅のように眠ってしまった。

食べ物に終始してしまった

日記、読み返したら、あまりに食べ物に終始していて恥ずかしい。

体調の悪いときは、どうしても仕事先に心配&迷惑をかけてしまう。
長年一緒に仕事をしている人たちが多いから、冷たいことは言われないし、
取材を休んだわけでもないけれど、
やはり熱でぼうっとしていたりすると、思うように仕事が進まない。
でもそういうときに、人の優しさが身に染みたりする・・・。
いくら心配してくれても、仕事なんて休んで病院に行け、と言われるのは困る。
フリーランスが仕事を休んだら、どういうことになるのか、
まったくわかってない。
もちろん、私の代わりなんていくらでもいるけれど、
取材も決まった土壇場で、「今日の取材には行けない」と言えるのは、
強制的に入院させられたとか、意識がないとか、そのくらいのときだけだろう。
そこまでいかない限り、仕事を放り出すことなんてできないということ。
受けた仕事は期日以内に、なんとか形にして納品する。
これ、仕事の基本中の基本では? と思うから。

気づいたら・・・

あれま、気づいたらすでに4月も3日過ぎてしまった。
日記の更新は2週間ぶり。
なんだかわけがわからないくらい、多忙な日々だった。
いや、世の中に多忙な人はたくさんいるわけで、私の多忙さなど
たいしたことはないとわかってはいるのだが・・・。

10日ほど前、いきなりの高熱。
喉が痛くて、固形物が入らない。
週末だったので、月曜になるのを待って近所の耳鼻科へ。
扁桃腺、舌根、リンパが異常に腫れている・・・。
しかも気道と食道を分ける弁が腫れていて、これ以上腫れると、
「気道の側に弁がぱたっと倒れる可能性がある。そうしたら即死です」と医者。
即死、を3回くらい連発され、「心配だなあ、これ」と何度も喉の奥を覗く医者。
「気をつけてくださいよ」って、あなた、
「即死じゃ気をつけようがないじゃないっすか」と突っ込む私。
どんなに熱があろうと、突っ込みだけは忘れない・・・ってなんだか悲しいサガ。

その後、点滴やらニンニク注射やら抗生物質やらのおかげで、
ようやく復調。
最初に食べたのはおかゆだったけど、
もともと胃腸が悪いわけではないし、私は特別頑健な胃腸をしている。
「早く固形物寄越せ〜」と叫び続ける胃。
食べたい、と飛び込んだのが、激辛ラーメン。
しかし、そのとき私の口の中は、薬のせいか免疫力低下のせいか、
口内炎がいっぱい・・・。舌のど真ん中にも大きな口内炎が。
そこへ激辛ラーメン。
つらかった。だけどおいしかった。胃は満足。
さらに翌日は、こってりこってりのクリームスパゲティ、
そしてさらに、ひれカツ丼。
激辛ラーメンに驚いたか、すでに「撤収〜」の命令が下ったか、
口内炎はあっという間に治っていた。
ひれカツ丼、おいしい〜。

胃腸が悪いわけでもないのに食べられないというのは、最高につらい。
食べられるようになってから、すぐ食べるのは、こってり系ばかり。
胃腸が要求しているのだ、と思って、気にせず食べたいものを食べるしかない。

今は少し落ち着いたので、お寿司でも食べたいなー。