No.125の記事

台風が接近

アメリカのハリケーン、カトリーナなみの台風が日本にも接近中。
しかし、「カトリーナ」という名前の女性、アメリカにはいないのだろうか。
あんな強大で荒れ狂ったハリケーンと同じ名前じゃ、
やってられないような気がするが・・・。
それにしても、カトリーナは人災という意見も出始めているという。
車がない人、貧しい黒人層が地元に残ったそうだが、
彼らを早いうち、脱出させる手だてをとるべきだっただろう。
しかも、いくら広大な土地だとしても、確かに救援体制が遅すぎる。
避難所に着いてから、多数の死者が出ている、というのも気にかかる。
ライスさんが、早速避難所にかけつけて、差別だの人災だのという批判を
交わそうとしているが、ああいう光景を見るにつけ、
人種問題というのは、そう簡単に解決できないのだなあ、と思う。
彼女は本当にそう思ってやっているのかもしれないが、
見ている限りでは、やはり「ライスさんはブッシュ政権に利用されている」と
思えてしまう面がある。

私はどうも、「差別」に対して鈍感だ。
異質なものを排除する、という神経がそもそもよくわからないので、
差別する側の心理がまったく理解不能。
だが、その分、される側への共感も薄いかもしれない。
身近に外国人がいたわけでもないし、ただのこてこての日本人なのだが、
シカゴにマイケル・ジョーダンの試合を見に行ったときは、
勝った瞬間、隣にいた見知らぬ黒人のおねーさんと抱き合ってしまったし、
アフリカ系黒人のおにーさんと日本で友だちになったこともある。
日本に住む、中国人のかわいい女の子の知り合いもいる。
だが、おそらく、私は差別される側の本当の悲しみは知らない。
韓国や中国などの人との関係でも、たぶん、何もわかってない。
逆に言うと、たいした愛国心ももっていない。
生まれた国や環境なんてものは、「たまたま」だと思ってきたから。
だけど、最近、なんだかそういうことも、理解できないなりに
きちんと知るべきだし、自分の考えをもつべきだろうなと思うようになってきた。
問題意識が生まれ出ずるのが遅い・・・と我ながら思う。