No.151の記事

感情の発露

たった4つの血液型で性格を判断するなんてめちゃくちゃな話だとは思うが、
私は知り合った誰からも血液型を当てられる。
「O型でしょ」と。
誰も迷わない。他の血液型をいわれた試しがない。
みんなの頭の中では、O型=楽天的、大まかという印象があるのだろう。

確かに私は、おおらかというと聞こえがいいけど、実は大まかであり、
緻密なところはまったくない。
最終的には「どうにかなる、大丈夫大丈夫」といってしまうので、
仕事で追いつめられている人は、ほっとするか腹立たしくなるかどちらからしい。
「人生、なめてんだろう」と怒られたこともあるけど、
「人生はなめているけど、人間はなめてない」と笑って言い返した。
自分の人生、なめてかかってしっぺ返しを食らってもかまわないけど、
他人をなめると大事なものを見失う。それだけはしたくない。

仕事できりきりすることもない。
まあ、今年の9月はトラブル続きで、ちょっとまいってしまったけれど。
こんなことは20年目にして初めてなので、逆にいい経験にはなった。

頭の回転も速くない。機を見るに敏、というタイプでもない。
ただ、これが江戸っ子のいけないところなのか、喜怒哀楽だけは激しい。
親しい友人たちはみな知っているけど、よく知らない人には「クール」な
タイプだと思われているようだ。
仕事上では確かに感情が上がり下がりすることはまずない。
ところがどっこい、私生活では、喜怒哀楽の表現が激しいようだ。
自分のことは自分ではわからないから、他人からの指摘で知るのだけれど。
大声で笑う、悔しくても悲しくてもうれしくてもすぐ泣く・・・。大泣き。
本人はその場ですっきりって感じなのだけど、
これ、実はひどく迷惑なのだとようやく気づいた。
しかも私は言葉を言葉通りに受け止めて泣いていたりするわけではなく、
その言葉の裏を読みすぎたり想像しすぎたりしているのだ。
うれしいときも同様なので、うれしいのに悲しいのかと思われたりする。
感情ががあっとこみ上げてくると、こらえようがなくなってしまう。
私的な関係に限られているので、仕事上は迷惑かけてないと思うけど、
そういう目にあわせてしまった友人知人、一族郎党には、この場を借りて
「ごめんよぉ。許しておくれよぉ」と言いたいところだ。
あなたのせいじゃないんだ、私は傷ついてるわけじゃない、
こういう表現をしてしまうタチなんだ、と言い訳したい。

私の場合、感情がこみ上げてきたからといって、誰かを非難したり
ひどい言葉を吐いたり、ということはほとんどない。
怒りは私にとって、冷静さとイコールで、
本当に怒ると、私はとっても丁寧な言葉遣いになって慇懃無礼そのものになる。
いや、だから泣いたり騒いだりしていいってもんじゃないけど。

があっと感情がこみ上げてきたら、とりあえず深呼吸をしなさい、と
言われたことがある。
泣くのはともかく、笑うのは別に場所を問わないからいいだろうと
思われるかもしれないが、それもまた困ることがある。
しーんとした場所とか、不謹慎ながら葬式とか法事とか、
そう言う場面で急に笑いがこみ上げてきてしまうのだ。
よく緊張してしまう場面で笑ってしまう、という話を聞くし、
悲しみが肥大化すると笑いに転化されてしまう、という説もあるようだが、
私の場合もいずれかなのだろうか。自分ではわからないが、なぜか笑ってしまう・・。
親戚の法事、我が父親の葬式、恩師の通夜・・・思い出すだけでも
自分が人でなしのように思えてくる。
感情をうまくコントロールする術ってあるんだろうか?