最近の日記

肉体と精神のピーク

今週はバレエを2本観た。
グルジア国立バレエ団の「白鳥の湖」と「ドン・キホーテ」。
グルジア国立バレエ団は、アメリカンバレエシアターで人気実力ともにあったニーナ・アナニアシヴィリが芸術監督になって来日した。
アナニアシヴィリというダンサーは、おそらく私がいちばん好きなダンサーのひとり。ダイナミックな踊りに繊細な表現力が魅力だった。

一昨年だったか昨年だったか出産し、もう踊らないのかなあと思っていた。ところがなんと見事に復活。

あれほど表現力豊かな白鳥には、そうそうお目にかかれない。
もちろん、若いときほどの激しい踊りは無理かもしれない。(それでも充分に動いていたし、激しい踊りでも軸がぶれないのはさすが)
それを補ってあまりある表現力だ。

バレエという芸術は、どこか儚い。
容姿や体力は、誰だって若いときのほうがいいに決まっている。だが、その若いときには、深い精神性は表現できない。
アナニアシヴィリ44歳。今の表現力はピークに近いのかもしれない。だが、おそらく、20代より高く飛べることはないだろう。

体力と精神のピークが決して一致しない芸術。
だが、いつの年代でも、彼ら彼女らは、そのギャップを埋めるべく、血のにじむような努力を重ねる。
そこが美しいのかもしれない・・・。

ゆとりをもって・・・

今日は取材が何本か入ってしまい、かなりばたばたと動き回っていた。

それでも、ふと見たら、次の移動まで20分ほどある。お腹がすいた・・・。このまま次の取材に行ったら、確実に空腹で頭が回らない。
よし、と近くのカフェに飛び込んだ。
「早くできる食べ物ありませんか?」と尋ねると、カレーが早いという。ほんじゃ、カレーで決定。

待つこと5分。食べるのは3分。
がしがし食べて、口の中がすっきりしないことに気づき、アイスコーヒーをもらう。
お店の女性が、「本当にお急ぎなんですね。せめて花でもごらんになって、一息ついてください」と声をかけてくれた。

気づかなかったが、テーブルの上には楚々とした花が・・・。
まあ、私などはたまたま忙しかっただけで、ふだんはゆるゆる暮らしているけど、確かに忙しいと目に入っていながら見ていないものが多くなるのだなと思った。

忙しいって、心を亡くすと書くのだから・・・。

すっきりしないできごとばかり

なんだかこのところ、すっきりしないことばかり起こっている。

渋谷の温泉の爆発。ガスがたまる危険性を知らされていながら、安全管理を怠っていた企業。
牛肉100パーセントと言いながら、いろんな肉を混ぜ、ばれたらいきなり会社閉鎖、従業員解雇という社長。肉に携わる仕事にプライドをもてず、もうけだけに走って、一代で築いてきた会社を、簡単に放り出す神経がわからない。
コムスン問題も、根は変わらない。

モラルが低下したという話もよく聞く。もちろん、そうだと思うけど、自分がしていることに「プライド」をもてないんだろうなあとも感じている。
なぜなんだろう、どうしてこんなふうになってしまっているんだろう。

仕事をしていると、儲けなんて考えずにやりたいことが出てきたりするものだと思うけれど。
仕事は必ず、世の中につながっている。プライドがあればモラルは守れる・・・のではないだろうか。

1年の半年が過ぎて・・・

ついこの間、お正月だったような気がするのに、もう半年がたってしまった。毎年毎年、日がたつのがどんどん早くなっていく。

今年はいろいろ新しい仕事もあったりして、前半は多忙ながら楽しかった。後半も、大変だけど楽しい〜日々を過ごせるようにしたいものだ。

それにしても・・・夏を前に太ってしまった私。
少し絞らなければ。

くさい・・・

う〜、昨日の工事の余波で、家の中がくさい。
応急処置しかしていないので、下水道の臭気があがってくるかもとは言われていたが、これほどとは。
頭痛がしてたまらない。
なんとかガスで死んじゃったら、誰が責任とってくれるのだろう、などと思う。
そもそも、どうして私がこんなに我慢しなくちゃいけないんだ、という理不尽さも・・・。
まあ、誰が悪いという問題でもないんだろうが、いつまで続くのかと思うと腹が立ち、管理会社と大家さんに思わず文句を言ってしまった。

たまたま、いろいろあって思わぬことが起こるということはあるものだから、しかたがないのだけれど。

多少の不便は我慢するとしても、これ、本当に健康被害にならないといいんだけど。
よく、ゴミ屋敷の近所の人とか、騒音迷惑とかで「鬱状態になった」とか「頭痛が」とか言っている人の気持ちが、よおっくわかった。

さぼりすぎ〜

日記、さぼりすぎ。
パソコンが光になって、スムーズになったので、
今後はマメに書こうと思う・・・。

今日は一日、家で足止め。
私の部屋のどこかから漏水しているらしく、
階下の部屋に水漏れしたとかで、工事の人が朝から入って、あれやこれや大変だった。

結局、バスルームからの水漏れらしかったけど、工事は台所から。台所のシンクをはずしたり、なんだかんだで、お湯も流せず、私は昼食もとれず。
とりあえず応急処置はしたようだが、
部品がそろったら、本格的な工事をするとか。
こういうのってストレスになる。
どこかで1日あけないといけないし・・・。

そろそろ引っ越しを考えなくてはいけない時期なのかなあ。
どこか1カ所不備がでてくるということは、老朽化しているということでもあるのだろう。
めんどうだなあ・・・。

漢字検定合格

2月頭に受けた漢字検定2級、合格しました〜。
このあと、準1級、1級と続くのですが、
まあ、当分無理でしょうねえ。
なんせ準1級からは常用漢字を逸してとんでもない漢字ばっかりなんですから。ちらっとテキストを見てみたけど、ほとんど読むことさえできませんでした。
でもいつかは1級をとってやる!

そろそろ春?

とうとう雪を見ないまま、春になりそうだ。
この暖冬ぶり、やっぱりちょっとおかしい。
冬は冬らしく、春は春らしく・・・。

何かにつけて「らしさ」が否定されがちな世の中だけど、私はやっぱり「らしさ」が必要なときもあると感じてしまう。

それぞれの「らしさ」を認め合うのが、いちばん生きやすい世の中なのにね。

痛ましい・・・

例の警察官、結局、還らぬ人となった。
斎場にかけつけて、彼の名前を間違え続けた首相というのも、なんだかな〜という感じの人だ。パフォーマンス見え見え。「日本人として誇りに思う」という言い方も、なんとなく嫌な感じ。

どうもこの国は、国という体裁をなんとか整えたくて躍起になっているように見える。国民はいつも置き去り。国民あっての国なのに・・・。
だから、「女性は産む機械」なんて言うアホな発言も出てくるわけだ。国を主導する人たちの意識が、一般の人たちの意識と完全に乖離している。何かを押しつけようとしてばかりだ。

離婚後、300日以内に産まれた子は前夫の子になる、というアホな法律だって、ずっと以前から指摘されていたこと。そういう子が1000人以上いるらしいとわかって初めて、調査に乗り出すバカさかげん。
戸籍、家父長制度の名残の法律がまだまだ幅を利かせているというのは、やはりおかしいのではないだろうか。

早苗

東武東上線ときわ台駅で、女性を助けようとして電車に轢かれ、今なお重体の警察官がいる。
この話を聞いたとき、おそらく誰もが胸を締めつけられるような気持ちになっただろう。
自分の命を賭してまで、人を助ける義務は、いくら警官といえどもないはず。

今、彼が勤務していた交番は、花や千羽鶴であふれている。やはり、誰もが心を揺さぶられたのだと思う。こんなご時世に、とっさの行為とはいえ、相手をかばうようにして重体になってしまった彼の行為に。
おそらく考えた末の行動ではないと思う。職務に忠実に生きてきた、人のために働いてきた、彼の人生観が、そのままその行動に表れたのだろう。

単なる美談で語られてはいけないと思う。こうやって仕事をしている人たちが実際にいるということ、彼だけではなく、他の警察官も、火の中に飛び込んでいく消防官も、いわゆる海猿と呼ばれる海上保安官も、山岳救助隊も。

地道にがんばって働いている人たちに、もっと光が当たる世の中にならないと。お金で買えないものはない、と言った人がいるけれど、世の中、お金で買えないものはたくさんある。

久々に試験を受けてみた

昨日、ウン十年ぶりに「試験」というものを受けてみた。漢字検定2級。
某大学が会場だったのだが、大学の教室に入るのも何十年ぶりかなあ〜。取材で大学の先生に話をうかがうことはあっても、教室には入らないし。
冷暖房完備のきれいな教室にびっくり。

漢字検定2級は、高卒程度だというけれど、合格率は20数%だとか。準備万端で臨んだわけではないので、私も受かっているかどうか心許ない。

でも、たまには試験を受けてみるというのも、なかなかいい刺激にはなった。

ようやく普通の生活に

怒濤のように仕事があった年末年始だった。
それでも結局、予定通りというか理想通りにはいかず・・・。
大きなもの(本を書くこと)は後回しにしてしまったので、これから通常仕事をしながら、本を書いていこうと思っている。
というわけで一段落(なのかなあ)。
仕事もしすぎると心身によろしくないようだ。
どんどん内に籠もっていってしまう。それが続くと、
発散しようとしても、うまく発散できなくなっていく。

ただ、ひたすら泣いて泣いて泣いているうちに、ふと「あ、本の最初の行はこれでいこう」なんて思うこともあるから、なんとも因果な・・・。
どうしても書きたいことがまた出てきてしまったから、泣きながら書いていくんだろうけれど。
ホントは書くことなんて好きじゃないのかもしれない。苦手な気もする。うまく伝えられない。それでも書いてる。これもまた因果な・・・。

ある日、新聞折り込みのパート欄を見ていた。
やばい。ほとんどのパートが45歳までじゃん、と焦った。掃除やお運びさんなら年齢不問というのがあるけれど、事務職はほとんど45歳だ。しかも、私に事務職なんてできやしない。掃除なんて仕事にするくらいなら、まず家の中を片づけろと自分で思うし、お運びは腰痛持ちだから無理だわ、なんて思っていたら、なんと、できる仕事なんてないのだということに気づいた。ま、生きるためには、結局、何でもやらざるを得ないんだろうけれど。

簡単おいしいシリーズ

今日は、かぶら蒸しを作ってみた。
大好きなんだけど、自分で作るのはむずかしいんだろうなあと思っていたら、意外と簡単。
ま、あんまりお腹にはたまらないけど。

材料は白身の魚、ぎんなん、ゆりね、しめじにカブ。
カブはすり下ろして泡立てた卵白塩少々と混ぜておく。しめじと魚を器に入れて酒をふりかけて5分蒸し、その後、ゆりねとカブを入れてさらに5分。
ぎんなんを乗せ、濃いめの出しでとったあんをかけてできあがり〜。
材料さえ準備しておけば、ものの15分でできあがります。

コツは卵白をしっかりめに泡立てることと、
カブの水気をちょっと強めに切っておくことかな。
軽く絞ればいいと思っていたら、ちょっと柔らかくなってしまった。ま、ふわふわ好きな人は軽めの水切りで・・・。

もろもろ大変

カキがノロウイルスの感染源とされ、売れないのだという。加熱すれば大丈夫なのに・・・。私はこの時期、けっこうせっせと食べている。

政府税調の本間さんが辞任。「女性問題で辞任」と報じているニュースがあって驚いた。
女性問題というわけではなく、官舎に女性と住んでいたことが問題だったはず。それも、そもそも「官舎なんていらない」と言っていた立場の人だから。

赤坂の国会議員宿舎が問題になっているが、つまりは金をかけるところを間違えているということだと思う。災害等のときにすぐに駆けつけられるように都心に宿舎は必要だと言うけれど、災害時に国会議員がどのくらい役に立つのか。
とりあえず、災害担当者だけでいいはず。だったら、民間マンションを借り上げておいたほうが安いのではないだろうか。
むしろ、警察、自衛隊、消防などの指揮、および救助担当者が都心に住んだほうがずっと役に立つはず。

何を優先させるべきなのか、どこに予算を使うべきなのか。それが一般人と感覚が違うところが問題だと思うのだけど。

なんだか寂しいです

青島幸男に岸田今日子。
うーん、どちらも時代的に身近な存在だった。

「青島だー」に意地悪ばあさん。
議員になったときは驚いたけど、市川房枝さんに共鳴しているのを見て応援したくなった。
多才な人だったのだなあと思う。

岸田今日子さん。好きな女優だった。
舞台でスリップ1枚になったのを観たことがあって、もういい年だったのに、そのスタイルのよさと演技力に唸らされた。

どちらも「昭和」を感じさせる人だ。
数日前に、個人的に、ひとつの「時代の終わり」を感じていたけれど、またそれを再燃させられた感じ。

年の瀬だし、来年に向けて、新しい一歩を踏み出さなくてはいけないんだろう。実態として何かが変わるわけではないが、気持ちは新たにしなければ。人間、いつどうなるか、いつまで生きられるかわからないのだから。

仕事がたくさんあるのだけれど

仕事がたくさんあると、いつもエネルギーいっぱいなはずなんだけど、どうも今回は様子が違う。
いろんなことがありすぎて、とはいっても大問題というわけもないのだが、うまく心の整理がつかないようだ。

多くのことは時間が片づけてくれる。

それでも長いこと生きていると、何か納得のいかないことが澱のようにたまっていくのかもしれない。

すっきりさっぱり生きていけるなんてことはあり得ないとわかってもいるのだけれど。

時代の終わり・・・

自分の中で、ふと、「あるひとつの時代が終わった」という感覚が生まれた。そんなふうに思ったのは初めて。もちろん、そう思わざるを得ないきっかけがあったのだけれど。
何かの終わりは何かの始まりなんだろうか、とも思ったけど、私にとっては「単なる終わり」だった。それを認識するのは、ちょっとつらいことだけれど。若くないことを実感するしかないわけだし。

過去を振り返りながら生きていくのは嫌だなといつも思っているのだが、先を見るのもしんどいことがあるのだなあと思う。

いつしか12月

最後の1カ月だの師走だのという声を聞いたとたん、
もはや半月が過ぎようとしている。
早いな〜。

映画『ワールドトレードセンター』を観た。
うーん、ちょっと欲求不満。
実話だというけれど、実話に忠実すぎたのかもしれないなあという気もしないではない。
「あの日」の重みがなぜか伝わってこなかった。

『氷の微笑2』もなぜか観てしまった。
これはノーコメント。
シャロン・ストーンは好きなんだけど。

石田衣良さんの『美丘』(角川書店)を読む。
大学生のカップル、女の子は難病、それを最後まで愛する男の子。設定としては苦手なのに、ツボにはまった。号泣。
「好きな人のために、何ができるのか」
「自分および愛する人の命に限りがあるとわかったとき、、人は何を考えるのか」
この2点がテーマとして、胸に迫ってきたからだと思う。
誰かの人生にきちんと関わること、一緒に生きていくことが自分の生活から抜け落ちているからだろう。
私が余命いくばくもないとわかったとき、
そのことを打ち明けられる人はいるのだろうかと
ふと考えてしまった。

放っておけばできちゃう料理シリーズ

たいそうなタイトル。
今日はポトフを作ってみた。寒い夜にはいい。
まず肉を、1リットルの水と50〜100ccくらいの白ワイン、塩小さじ4分の1くらいで煮る。灰汁をとるのだけはめんどうをみながら。
1時間以上煮たら、大きく切った野菜(ジャガイモ、タマネギ、カブ、人参、カリフラワーなど)を入れて柔らかくなるまで煮て・・・できあがり。
途中、水が足りなくなったら水と、あとワインを少し足してもいいかも。
肉と野菜のうまみだけで充分な味わいだけど、残ったらトマト缶を入れて、トマト味にしてもよさそう。
ブロッコリーやウィンナーなどを入れてもおいしい。
作りすぎたので、明日も食べなくては・・・。

なんだか嫌な世の中

世界中に日本食が出回るようになったものの、なかなか正しい日本食がない。そこで、正しい日本食レストランに、政府が「お墨付き」をつけるのだという。
うーん、それっていいことなんだろうか。
日本食、と言いながら日本人が作っていないなどと言うが、だったら日本人が経営していて、日本人が作っている日本のイタリアンレストランも適正ではないと言われてしまうのだろうか。
そもそも、正しい日本食ってなに?
そんなところになぜ政府が干渉するのだろうか。

いろいろな意味で、嫌〜な世の中だ。
誰もがストレスを抱えていて、自分より弱い者にそれを向けているような気がする。
たまに私なんぞのところにも、週刊誌などから、「○○さん(タレント名)のことをどう思いますか?」と、悪口を言ってくれと言わんばかりの電話取材が来ることがある。
そういうコメントはいっさいしませんと断る。
だって、私は○○さんと個人的な知り合いではないから。

人を叩いたり悪口を言ったりして、それが仕事になるようでは人生も終わり、と個人的には思っている。
強きをくじき、弱きを助ける。
それが正しい人としてのあり方・・・だと思うのだが。